マンションのゴミ屋敷問題
ゴミ屋敷問題は戸建てばかりでなくマンションにおいても年々増加傾向にあり社会問題になっています。単身世帯が増加していることや個人主義が浸透して周囲とのつながりが薄くなっていることが主な理由ですが、マンションの場合は戸が閉まっていれば中の様子が分からず悪臭や害虫の発生で周りが気付いた時には中の状態は手が付けられないほど深刻化している場合が多く、解決までに大きな労力と時間を要するようになります。
マンションを買う人は設備や立地も含め住環境を重視するためゴミ屋敷の存在はマンション全体の資産価値を低下させます。しかし「専有使用権」が壁になり問題解決は容易ではありません。普段からの近所同士の意思の疎通によりある程度、未然に防ぐ事が出来ますがゴミ屋敷の存在が分かった時には個人で話し合うよりも管理組合を通して解決を図るようにしましょう。
現時点ではゴミ屋敷を取り締まる直接的な法律はありませんが、分譲マンションの場合は「 建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)」が法的処置の根拠になります。たとえ長期化しても戸建てのゴミ屋敷よりは解決の道は見つけやすいかもしれません。