マンション内で発生する3大トラブル②
違法駐車・違法駐輪によるトラブル
今回は、マンション内で発生する3大トラブルの第2位である違法駐車・違法駐輪によるトラブルについて管理組合として、どう対応すると良いか考えてみましょう。
マンション内の「違法な駐車、駐輪」は、専用駐車場、駐輪場内の空いているスペース、来客者用駐車スペース、敷地内の道路、周辺の路上などで発生します。
違法な駐車、駐輪を行うのはマンションの居住者や居住者の関係者、全くの部外者などです。
こうした「違法な駐車、駐輪」は当然、駐車場や駐輪場を正当に使っている者にとって迷惑になるばかりでなく、消防車や救急車などが緊急活動を行う場合や、収集車や各種設備点検用など、車を停めて作業を行う場合にも支障が出ます。
マンション敷地内は私有地
しかし、マンション敷地内は私有地になるので、「違法な駐車、駐輪」に関しては、警察は介入できないことが一般的です。
違法駐車に対し管理組合として、まず、違法駐車を防ぐために緑石やフェンス、コーンなどを設置することをお勧めします。
併せて監視カメラの設置や、駐車禁止エリアにゼブラゾーンを表示する、駐車禁止の看板を取り付けることも一定の効果が期待できます。
実際に違法駐車をしている車を見つけた場合は、ワイパーに警告票をはさんで注意をうながします。その際はナンバーを控えて記録を残しておきましょう。
警告票などにも反応がなく違法駐車が繰り返される、長期間放置されているなど悪質なケースでは、最寄りの警察に相談すれば対応してもらえることがあります。
自転車の場合も、看板や貼り紙を用意するのが有効です。所有者が不明な自転車には、やはり警告票を取り付けます。
ただし、糊付け等をしてしまうと器物損壊罪になる場合がありますので注意が必要です。「違法な駐車、駐輪」に関するトラブルに対しては、毅然とした態度で対応することが重要です。
しかし、管理組合だけで対応することは限界があります。
暴力事件や犯罪など、危険を伴う可能性がある場合には管理会社や警察に相談するなどしてサポートしてもらうことも重要です。