マンション内で発生する3大トラブルとは? ③
ペットの飼育によるトラブル
国土交通省「マンション総合調査」平成30年度によると、マンション内で発生するトラブルの第3位はペットの飼育によるトラブル18.1%となっています。
少子高齢化が進みペット飼育の需要が高まっている現在、販売されているマンションの多くもペットの飼育を認めているようです。
その場合は、共用部分を汚さない、騒音(なき声)・臭いに気をつける。
また、他の居住者に不快な思いをさせないようにするなど、飼育細則等に細かな飼い方のルールを明記しているのが一般的です。
マナー遵守の啓蒙活動
管理組合として日ごろからトラブル防止のために掲示板の活用や、定期的に飼育者間で話し合いの場を設けるなどしてマナー遵守の啓蒙活動を行うことも有効です。
また、規約でペットの飼育が禁止されているマンションでも、隠れて飼育する居住者はいます。
規約に違反して飼った場合、義務違反者として飼育に起因する損害の責任を負うことになります。
しかし、管理組合が黙認をしていると、他の居住者もあの人が飼っているからと飼育を始めて、マンション内で大きな問題に発展することになることも少なくありません。
本来なら管理規約に従って飼い主にペットの処分を申し出るべきところですが、必ず今飼っているペットをどうしたらいいのかということになります。
その場合は、飼っているペットを他に預けてもらう、一代限り認めるなど管理組合として方針を決め、クレーム側の言い分と飼っている側の言い分を聞いて妥協点を探ることが一番の解決への近道だと考えます。
トラブルの発生を抑え、問題が発生してもスムーズに解決するために、普段から住民間の交流を図ることが重要であることはすべてのトラブルに共通して言えることです。