駐車場の空きは、将来の大規模修繕時の大きな問題。
マンションの駐車場に係る問題としては、無断駐車や駐車の仕方でのトラブルなどいくつかありますが、中でも駐車場の空き問題は管理組合の財政に直接的な影響を与える大きな問題です。
住民の高齢化の進展やクルマ離れにより駐車場の空きは増加傾向にありますし、最近では新築時でも駐車場の稼働率が100%以下のマンションも出てきています。しかし、一定規模以上のマンションに対して各自治体が定めた「付置義務」により、その規模に応じた駐車台数を確保しなければなりません。
たとえ複数台の空きが発生しても、1台分でも駐車場をつぶせば付置義務を満たさなくなり建築基準法違反になる場合もあります。特に敷地面積の関係で機械式立体駐車場を設置している場合はメンテナンス費用の負担も経年的に増加し、将来の大規模修繕時にはリプレースする費用も莫大なものになります。駐車場の空き問題は早くから対策を講じなければ管理組合の財政に深刻な影響を与え、将来の大規模修繕時の大きな問題となり得ます。
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